血液培養採取

看護技術
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はじめに

医療現場では、血液培養検査を「血培」と略していることが多く、「血培2セットとって」と言われても、最初は何を言われているのかわかりませんでした。
救急外来に患者が来て採血をする場合、熱が出ている患者には「血培」のオーダーがよく出ます。
また、入院患者の場合も、急な発熱に関しては「インフルエンザ」の検査や「血培」の検査が出ることが多くあると思います。

血液培養の検査は、採取方法を誤ると、正しい検査が出来ず、治療にも遅れが出ます。
今回は、血液培養の採取方法や注意点を共有していきたいと思います。

目的

菌血症の確定診断及び起因菌の検出、有効な抗菌薬確定
→発熱の原因として、一過性、持続性または間歇性の細菌または真菌血症を起こしていることが考えられるため

必要物品

嫌気培養ボトル2本、好気培養ボトル2本、20ml注射器2本、安全機能付き翼状針2個、未滅菌手袋2枚、アルコール綿、スワブステックポピドンヨード4本、駆血帯、分注用ホルダー(ブラッドトランスファーデバイス)2個、防水シーツ、サージカルマスク、針捨てボックス、油性マジック(黒)、擦式消毒用アルコール製剤、ナイロンごみ袋

方法・留意点

血液培養採取のタイミング

  • 38℃以上の発熱に限らず、悪寒・戦慄時が最も良いタイミングである
  • 発熱早期の検出率が高く、少なくとも2時間以内には採血する
  • 抗菌薬を投与する前に実施することが望ましい
  • 採血部位は、肘正中皮静脈、橈側皮静脈、尺側皮静脈、前腕正中皮静脈など

血液培養採取時の注意

  1. 汚染菌(常在菌)との判別をするため原則2セット採血をする
  2. 2セット目の採血は、1セット目採血直後に実施しても可能である
  3. 2セット目は反対側(部位を換える)から採血すること
  4. 点滴ルートがある側からは採血しないこと

準備

  1. 医師のオーダーを確認し、検体ボトル(嫌気・好気各1本)に検体ラベルを貼る
  2. 手指衛生を行い、サージカルマスクを着用して、必要物品をトレーに入れベッドサイドへ行く
  3. 患者に検査の説明を行い、採血の同意を得る
  4. 患者にフルネームを名乗ってもらい患者確認を行う

検体採取方法

  1. 防水シーツを採血部位の下に敷く
  2. 駆血帯を装着し、採血部位を決定する
  3. 駆血帯を外し、採血部位をアルコール綿でよく清拭し、ポピドンヨードで2回消毒する
    血液培養採取前の注意
    ・アルコール綿で採血部位の中心から外側に向けて、直径5cm以上の範囲を円を描くようにしっかりと拭う。これを2回繰り返す
    ・ポピドンヨード消毒も、中心から外へ広範囲に行い乾燥させる(手で扇いだりしない)
    ・消毒後は、採血予定部位の皮膚には触れない
  4. 駆血帯を装着する
  5. 手指衛生を行い、未滅菌手袋を装着する
  6. 採血(16~20ml)を行う
  7. 嫌気・好気採血ボトルの蓋を外し、ゴム栓をアルコール綿で消毒する
    ボトルゴム栓の滅菌は保証されていないのでアルコール綿で十分に消毒してから血液を注入する
  8. 注射器の血液を、分注ホルダーを使用し、8~10mlずつ①嫌気性ボトル ②好気性ボトルの順に分注し、ゆっくり混和する
  9. 油性マジックでラベルに採血部位を記載する
  10. 2セット目も1セット目と同様に、1~9の手順で採血する

ボトル注入時の注意

  1. 採血ボトルに破損や変質(変色)がないか確認する
  2. 各ボトルの有効期限を確認する
  3. ボトルへの分注は、①嫌気性ボトル ②好気性ボトルの順に入れる
  4. 嫌気性培養ボトルには空気を入れない(嫌気性状態ではなくなるため)
血液培養ボトルの必要量
・好気性ボトル:最低3ml (最適量8~10ml)
・嫌気性ボトル:最低3ml (最適量8~10ml)
・小児ボトル:1~3ml
ボトルの適量を超えてしまうと偽陽性になる場合があるので注意する

ちょっと一言

血培オーダーがでると、基本、部位を変えて2か所採血をしなければならず、点滴をしている患者さんのルート側からも採血ができないとなれば、採血をするのは大変です。
現場で困ったときは、医師に相談し、鼠径部から(動脈)採血してもらうなどの手段ありだと思います。また、医師によっては、1セットだけでも、という場合もあります(病院によってはNGかも)
これ以上無理だ!と判断した場合には、患者さんへ更なる苦痛を与える前に、相談してみてくださいね。

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