病院でのインフルエンザ対策

看護
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インフルエンザは流行性があり、いったん流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が拡がります。
日本では、例年12月~3月が流行シーズンと言われています。インフルエンザQ&A 厚生労働省より抜粋

職場でもスタッフがインフルエンザにかかったり、家族がかかったりして、急に職場をお休みすることも少なくありません。
インフルエンザは予防することが大切で、医療従事者として感染を広げない事も大切です。
今回は、病院でのインフルエンザの対策を確認していきましょう!

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インフルエンザの感染経路は?

飛沫感染

感染した人が、咳やくしゃみをすることで、つばなどと共にウイルスが放出され、そのウイルスを近くにいる人が鼻腔や咽頭から吸い込んで感染すること。

接触感染

咳やくしゃみ、また感染した人の手にウイルスが付着していると、環境にウイルスが付着します。
そこに他の人の手が触れ、その手で目、鼻、口に触れると、粘膜・結膜などと通じて感染します。

インフルエンザは、「飛沫感染」と「接触感染」によって、拡大していきます。
では、感染予防の対策はどうすればいいの??

感染防止対策

一般的には

  1. 手指衛生
  2. 飛沫感染対策としての、咳エチケット
  3. 流行前のワクチン接種
  4. 適度な湿度の保持(50%以上)
  5. 十分な休養と、バランスのとれた栄養摂取
  6. 人込みや繁華街への外出を控える

インフルエンザQ&A 厚生労働省より抜粋

病院では

標準予防策に加えて、飛沫予防策、接触予防策を行いましょう

  • 手指衛生
  • 流水と石鹸、及び擦式アルコール製剤も有効
  • マスクを正しく装着する
  • 環境清掃及び共有物品の清拭消毒
    患者環境にプラスして、職員が頻回に触れそうな場所PHS、固定電話、パソコン、休憩室のテーブル、ドアノブなど
  • ワクチン接種(予防接種は、12月中旬までにするのが望ましいと言われています)
    ①医療施設にはインフルエンザに罹患した患者が数多く来院するため、医療従事者自身の職業感染防止
    ②易感染状態の患者やほかの職員への施設内感染防止
    ③インフルエンザ罹患による欠勤防止
  • インフルエンザの持ち込み予防
    ①入院する患者に、インフルエンザ症状がないか確認をする
    ②入院する患者の周辺にインフルエンザ症状の人がいなかったか確認する
    ③外出・外泊から帰院時、インフルエンザの症状がないか、周辺にインフルエンザ症状の人がいなかったか確認する

患者の隔離解除基準

  • 原則として症状消失後48時間は隔離が必要です
  • 隔離期間は、抗インフルエンザ薬の使用の有無に左右されない
  • 4人部屋で患者が発症した場合は、発症した患者を個室に転室させる
  • インフルエンザ発症者と同室だった患者は、48時間その部屋から転室させない。
    また、新たな入院患者も原則48時間は入れない
  • インフルエンザの患者が退院した場合、同室者がいなければ、環境整備のあと、直ちにその部屋を使用してもよい

職員の就業制限

  • 感染拡大を予防するため、インフルエンザ罹患者は勤務しない
  • 原則として、解熱後48時間経過すると出勤可能

    出勤可能になっても、咳の有無にかかわらず、7日間はマスクの着用と手指衛生に留意しましょう

家族がインフルエンザに罹患した場合

  1. 所属長に報告
  2. こまめに検温する(家族の症状が回復して2日後までを目安とする)
  3. 手指衛生を徹底する
  4. マスクを正しく装着する
  5. 食事や睡眠など、健康管理に十分注意する
  6. 状況に応じて予防内服も可能

さいごに

インフルエンザに罹患すると、出勤停止になり、残されたスタッフは急な勤務変更により忙しい思いをします。熱が下がっても2日間は出勤できないため、休む側も気が引けているかもしれません。
予防策をとっていても、感染することはあるし、インフルエンザではない病にかかることもあります。ここは気持ちよく働くために、“お互い様”精神で乗り切っていきましょう!

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